小山 歌子 所属 新潟薬科大学 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 健康推進員のエンパワメント評価尺度の開発と信頼性・妥当性の検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本公衆衛生雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本公衆衛生学会 |
巻・号・頁 | 58(8),617-627頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 小山 歌子,村山 伸子 |
概要 | 【目的】本研究は,地区組織活動の重要な担い手である健康推進員を対象として,質的研究および量的研究を基に健康推進員のエンパワメント評価尺度を作成することである。とす【方法】N 県 S 保健所管内の類似した A 市および B 市の健康推進員 4 グループに,フォーカス•グループ•インタビュー(以下「FGI」とする)を実施し,当事者からみたエンパワメント項目を抽出し,32項目からなる尺度原案を作成した。尺度原案について,郵送による質問紙調査を実施した。調査対象は,FGI を実施した 2 市の平成21年度健康推進員全員660人とした。調査票の回答者数(率)は,401人(60.8%),有効回答者数(率)は356人(53.9%)であり,これらを解析に用いた。
【結果】①項目分析として,項目—全体相関(I–T 相関),各項目を除外した場合のクロンバック α 係数,上位—下位分析(G–P 分析)より,尺度の内的一貫性が確認された。項目間の相関分析の結果,32項目中,相関が0.7以上であった 4 項目を削除し,28項目が選択された。②28項目についての因子分析の結果,「健康なまちづくり活動」(10項目),「地域の健康課題解決への志向性」(10項目),「民主的な組織活動」(4 項目),「健康推進員の個人としての成長」(4 項目)の 4 つの下位尺度からなる28項目の「健康推進員のエンパワメント評価尺度」が作成された。 ③「健康推進員のエンパワメント評価尺度」と 4 つの下位尺度のクロンバックの α 係数は,それぞれ0.93,0.88,0.89,0.84,0.79であった。各項目と尺度全体の I–T 相関係数は0.33~0.69の範囲であり,内的一貫性が示された。 ④「健康推進員のエンパワメント評価尺度」は,健康推進員以外の地域活動をしている人は,していない人より,尺度全体と全ての下位尺度の得点が有意に高かった。60歳以上,活動歴が長い,主婦は,因子 4「健康推進員の個人としての成長」の得点が有意に高かった。>【結論】4 因子28項目からなる評価尺度が得られた。各因子および評価尺度全体において,信頼性•妥当性が確認された。本研究で得られた評価尺度は,今後,健康推進員および彼らを支援する保健師が健康推進員のエンパワメント評価尺度として利用可能である。 |
DOI | 10.11236/jph.58.8_617 |
ISSN | 0546-1766/2187-8986 |
NAID | 10029695352 |
PermalinkURL | http://id.ndl.go.jp/bib/11257674 |
researchmap用URL | https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012011315 |