アライ ヨシフサ   Yoshifusa Arai
  新井 祥生
   所属   新潟薬科大学  応用生命科学部 応用生命科学科
   職種   教授
研究期間 2018~2019/03
研究課題 アルキルコバロキシム錯体の結晶を用いた固相不斉酸素挿入反応の研究
実施形態 競争的資金等の外部資金による研究
研究委託元等の名称 内田エネルギー科学振興財団
研究種目名 試験研究費 (4)化学系
キーワード 固相、固相-気相反応、コバロキシム、固相反応、酸素挿入反応
代表分担区分 研究代表者
概要 本研究の推進には大きく分けて、基質となるアルキルコバロキシム錯体の合成と結晶化、およびその結晶を用いた酸素挿入反応および還元的分解後の分析に分けられる。  結晶を用いた不斉反応を行うには、不斉な結晶格子を有する結晶を作らなければならない。現在ではそのためにコバロキシム錯体の軸配位子に不斉な配位子を用いることで不斉な結晶格子を生成している。ここ数年の検討で、軸配位子にはピリジン系の配位子を用いると化学収率が良好になることが明らかになってきたので、今回もキラルなピリジン系配位子を合成しこれが配位した錯体の結晶を合成する。  作製したキラルな結晶に対して可視光を照射し、空気中酸素と反応させて異性化を伴う不斉酸素挿入反応を行う。得られた酸素挿入錯体は、還元的に分解しアルコールに誘導し、キラルカラムを用いたHPLCにより不斉収率を測定する。様々なキラルな結晶を用いて反応を行い、高い化学収率や不斉収率が得られる系を探索する。またX線結晶構造解析を行って結晶構造と反応性の関係を調べ、高い選択性を得るためにはどのような分子構造が良いのかを検討していく。