イイオカ ヒデカズ
飯岡 英和 所属 新潟薬科大学 医療技術学部 臨床検査学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2017/04~2020/03 |
研究課題 | 大腸癌の進展における基質接着性スイッチ分子としてのCrumbs3の機能解析 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 新潟大学 |
研究者・共同研究者 | 飯岡 英和 |
概要 | 前年度までに、Crb3に結合するタンパク質の候補を免疫沈降後の沈殿タンパク質をマススペクトル解析することにより同定した。今年度は候補タンパク質の中から、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)に注目し、大腸癌細胞DLD-1における解析を行った。 まず免疫沈降の結果を確認するため、HEK293T細胞にCrb3とFGFR1を共発現させ、FGFR1に付加したHISタグによりプルダウンし、ウェスタンブロットにより確認したところ、Crb3とFGFR1の結合が確認できた。さらに細胞内欠失変異を有するFGFR1を用いた実験では結合が見られないことから、Crb3は細胞内ドメインを介してFGFR1と結合していると考えられた。さらにCrb3ノックアウト大腸癌細胞にCrb3を強制発現させた際に、FGFR1とその下流シグナル因子であるERK1/2のリン酸化が亢進する事を見出した。このことは大腸癌細胞の移動性がERKの活性化因子であるMEKの阻害剤(U0126, SL327)により、細胞移動が抑制されることとよく一致した。また、Crb3遺伝子座からは、選択的スプライシングによりCrb3aとCrb3bの2つのアイソフォームが生成することが知られている。ノックアウト細胞にレンチウィルスベクターを用いてCrb3aまたはCrb3bをそれぞれ単独で発現させたところ、どちらのアイソフォームもFGFR1を活性化し、細胞移動を促進した。以上のことからCrb3は両アイソフォームの共通配列を介した未知のメカニズムにより、FGFR1を活性化していることを明らかにした。これまでの結果をまとめ、論文を国際誌に投稿した。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K08737 |