シゲマツ トオル
Toru Shigematsu
重松 亨 所属 新潟薬科大学 応用生命科学部 応用生命科学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2005~2006 |
研究課題 | 焼酎蒸留廃液有効利用のための抗腫瘍活性成分の解明 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
科研費研究課題番号 | 17510071 |
キーワード | 抗ラジカル活性, 免疫増強作用, チロゾール, 精製, 免疫増強, 抗腫瘍活性, 醸造酢, 焼酎蒸留廃液, アポトーシス誘導, トリプトフォール, 抗ラジカル, U937 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
代表者 | 森村 茂 |
概要 | 米、麦、芋、紫芋の4種類の焼酎蒸留廃液(焼酎粕)から醸造酢を製造し、培養細胞やマウスを用いて生理活性評価を行った結果、焼酎蒸留廃液から製造した醸造酢の酢酸エチル抽出物が優れた抗ラジカル活性およびアポトーシス誘導活性を示すことを明らかにした。そこで、両活性成分の精製・同定を行った。逆相HPLCを用いて酢酸エチル抽出物を分画し、得られた各画分の抗ラジカル活性およびアポトーシス誘導活性を測定することで活性画分を特定した。その後、NMRやLC-MSなどを用いて同定した結果、主な抗ラジカル活性物質はチロゾール、アポトーシス誘導活性物質はトリプトフォールであることが明らかになった。HepG2に対してチロゾールで処理することにより、H_2O_2の酸化ストレスによるTBARSの生成を抑制し、細胞内グルタチオン濃度の減少を抑制することを明らかにした。また、in vivoにおいてもチロゾールを投与したマウスは肝臓のTBARS値や血清中のASTおよびALT値が対照群と比較して有意に減少し、抗酸化機能が有意に向上することを明らかにした。一方、アポトーシス誘導物質であるトリプトフォールは、エタノール発酵の過程で酵母がトリプトファンから生成することを明らかにした。トリプトフォールがどのようなメカニズムでU937細胞にアポトーシスを誘導するかを調べたところ、2種類あるアポトーシス誘導経路のうち、カスパーゼ8からカスパーゼ3へ刺激を伝えてアポトーシスを誘導することがわかった。さらに、カスパーゼ8を刺激するときに、細胞質膜タンパク質であるDR5を含んだDISCを形成することを明らかにした。 |